※「産学連携教育イノベーター育成プログラム」2021年度修了
A 高等教育の価値観にはこのプログラムを受講するまであまり接する機会がなかったので、受講した後、とても変化しました。
現実に、今は大学教員となり、自分の今まで思ってきたことと若干ずれているところがどうしてもあります。今、何を学ぶかより、何ができるかであることが大事です。また、どういう学生を社会に出すかにフォーカスしていますが、一方でいわゆるアカデミア的な分野を含め、いつか包括的な展開ができるような形にしていきたいなと思っています。
A 当然、自分の専門分野についての知識やスキルはベースにあり、問題と課題の違い、問題解決するプロセスの考え方について、週5科目ほど担当しています。
アクティブラーニング的なところは入れるのですが、「どうなのか」というところは今、手探りの状態です。私が4カ月授業をしてみて、3・4年生はこのような授業をしたことがないということなので、もう少しやってみようかなと思っています。これから授業評価アンケートが出されますので、見るのが楽しみであり怖くもあります。
A 私は新任ということで、教育研究授業の対象となり、先輩の先生に私の講義を見ていただいたのですが、どうしてもそうなると力が入り、理想は分かるが、学生の視点にちゃんと立っているかなど、力が過ぎ、色々とご批判を頂きました。研修で学んだこと、イノベーションを起こしていこうという思いが強く、やり過ぎてしまったという反省がございます。それを少しずつどういうふうにやっていくか、今の私に課せられた課題かなと理解をしております。
イノベーターにいくまでにはまだ道は遠いなというのが正直なところですが、この原点はやはりどこかに持っておかないと、せっかく私は企業から大学に行きましたので、何らかの足跡は残したいなと考えております。
A 最終面接は受講が修了していないときでしたので、「今そういう勉強をしています」とは少しお伝えしました。インストラクションデザインの勉強であるとか、アクティブラーニングの話など。いわゆるディプロマシーなどは大学のホームページに掲載されていますので、この大学が目指すところと、そして、実際に自分が学んでいる研修プログラムとのマッチングのようなところをずっと探りながら、面接に臨みました。
A 受講料30万円は、私は非常に値打ちがあると思います。高いか安いかの評価は分かれると思いますので、その妥当性をもっとアピールされるとよいと思います。企業では、アカデミアに関して必ずしも好意的でない意見をお持ちの方々もいますし、会社のお金で受講することは難しいので、一歩踏み出したいと思える魅力的を、伝えていけるとよいと思います。
また、採用の際には模擬授業があります。大学教員になりたい方が皆、非常勤講師の経験をもって臨むわけではありませんので、それを行うことは素晴らしいと思います。
Vol.01 学校法人 産業能率大学 経営学部 教授 佐藤義博先生
Vol.02 東京通信大学 情報マネジメント学部 教授、メディア教育支援センター長 加藤泰久先生
Vol.04 大阪大谷大学 人間社会学部 人間社会学科 教授 藤原崇先生